
就活、婚活、転活、妊活……
世の中はいろいろな○○活動であふれているけれど、婚活ほど運要素が強い活動はないと思う。
たった1人の結婚相手を見つけるためにひたすらガチャを回し続けるような活動だ。
これは20代の平均的な女性である私が結婚を目指して奮闘する物語である。
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ともやさんと映画を観に行くことになった。
その映画というのは、彼が好きな作家である辻村深月原作の「ハケンアニメ!」という作品だった。
作家ファンにとって原作とは聖書のようなものである。
ともやさんはもちろん原作を読んでいるようだったし、私もちゃんと原作を読んでおこうと思った。
私はともやさんと会った翌日に恵比寿に行く用事があったので、帰りに駅ビルの本屋で「ハケンアニメ!」を探した。(恵比寿の用事というのは、初期メン∞の福山さんと会っていたのである。)
映画公開中の実写化作品ということもあり、本屋の目立つ場所に平積みされていた。
ともやさんは辻村深月作品の中で「凍りのクジラ」が一番好きだと言っていた。
それも売っているだろうか?
辻村深月の棚を見てみたが、「凍りのクジラ」は置いていなかった。
仕方が無いので、「ハケンアニメ!」だけ購入した。
「凍りのクジラ」はネットで買うことにしよう。
「ハケンアニメ!」は文庫で600ページを超える厚さで、映画を観に行くまでに読み切れるか少し不安だった。
私は本を買った日から、空き時間の全てを「ハケンアニメ!」を読むことに費やした。
家にいるときはもちろん、通勤時間や昼休みで少し空いた時間も使って読んだ。
こうした努力のおかげもあって映画の日までに読み終えることが出来た。
ハケンアニメ!のあらすじは以下の通りである。
2014年に発売し、翌年本屋大賞にノミネート。堂々3位に輝いた本作。
アニメ業界で働く人々が、誇りと維持をかけて「クール及び年間売上NO.1アニメ=覇権アニメ」を目指し奮闘する姿を描いた小説。プロデューサー、監督、アニメーター、声優など、さまざまな立場の業界人が登場し、アニメ制作にかける熱い思いをそれぞれの形で魅せていく。今や日本を背負って立つ分野となったアニメ業界の、舞台裏をのぞいたような興奮と感動が押し寄せる傑作!
あなたにきっと、覇権を取らせてみせる――
私は辻村さんの作品は今まで2作品しか読んだことがなく、しかもそのうちの1つはかなり重苦しい話だったため、若干身構えていた。
しかし、「ハケンアニメ!」は非常に爽やかなお仕事小説だったため、「こんなに違う作風の話も書いてるんだ!」と驚いた。
登場人物全員、プライドを持ってまっすぐ仕事をしている人たちで、それぞれに感情移入しながら読んだ。
最初出てきたときに「こいつ、なんか嫌なヤツかも?」と思う人にも熱さや信念があることが分かり、読み進める内に好きになっていた。(何なら一番好きになっていたかもしれない。)
ただ、原作はとても面白かったのだが、1つだけ懸念事項があった。
つづく
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