
就活、婚活、転活、妊活……
世の中はいろいろな○○活動であふれているけれど、婚活ほど運要素が強い活動はないと思う。
たった1人の結婚相手を見つけるためにひたすらガチャを回し続けるような活動だ。
これは20代の平均的な女性である私が結婚を目指して奮闘する物語である。
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前回までの話
福山さんの食事がほとんど終わった頃、私の頼んだ焼鳥重が運ばれてきた。
何でこんなに時間がかかるんだよー
向こうが食べ終わっているかと思うとのんびり味わうこともできなかった。
焼鳥重をいそいそと口に運びながら福山さんに尋ねた。
「福山さんは他にどういう漫画がお好きなんですか?」
「定番ですけど『進撃の巨人』は好きですね。あと結構古めの作品ですけど『動物のお医者さん』も好きです。」
「私もどっちも好きです!」
「ぺぶりぃなさんも漫画よく読まれるんですね。何がお好きなんですか?」
「私がここ最近で1番好きだったのは『ゴールデンカムイ』です。」
「ああ、僕も好きですよ。」
おや、なんだか気が合いそうだ。
漫画好きと言っても好きな漫画が全然合わないことがあるのだが、福山さんと私は好みの系統が似ている気がした。
そこからはお互いの好きな漫画の話をいろいろとした。
アクティブなアウトドアタイプかと思いきや漫画にも詳しいし、多趣味ですごい人だなと感心した。
私が焼鳥重を食べ終え、店を出た。
焼鳥重が来るのが遅かったため、1時間半くらい一緒にいて話をしてそれなりに楽しくは過ごせたけれど、多分もう会うことはないだろうなと思った。
福山さんは私に興味なさそうだし、私も福山さんが本当にハイスペイケメンなのかという検証ができて満足したし、もう会えなくてもいいやと思っていた。
一緒にエレベーターに乗っていると福山さんが唐突に私に質問してきた。
「ぺぶりぃなさんって他に誰かと会いましたか?」
「2人くらい会いました…(本当は7人)」
「へー、どうでした?」
「なんか変な人がいて気をつけないとなって思いました。福山さんは誰かと会いました?(ちなみにこれはこの人を思い出しながら話している。)」
「僕も2人会いましたけど、変な人はいなかったですね。普通な感じだったなぁ。」
「それはすごくラッキーなことだと思いますよ。」
「そうですか?」
こんな会話をしているうちに1階に到着した。
「僕この後予定あるんで。」
と駅とは逆方向に向かって歩き始めた。
LINEも交換しなかったし、次会おうとかも言われなかったからやっぱり向こうもナシ判定だったんだなぁ。
私は福山さんとは逆方向、つまり恵比寿ガーデンプレイスの入り口に向かって歩いていると「ブルーシールアイス」のお店を見つけた。
カップアイスしか食べたことなかったけれど、結構好きなアイスなので実店舗を見つけてテンションが上がった。
アイスを食べながら福山さんにお礼のメッセージを送った。
福山さんからは返信が来なかった。
なんだそういう人なのかと思ったら次の日に返信が来た。
こんな感じでお互いの熱量が低く、これっきり私たちが連絡を取り合うことはなかった。
そしてその後、福山さんは2週間くらいでアプリから姿を消した。
良い人が見つかったのか、早々にアプリに見切りをつけたのか、実は既婚者で奥さんにアプリをやっているのがバレたのか、理由がなんだったのかはわからない。
が、ともかくハイスペイケメンがアプリに存在しているらしいと言うことが分かったのだった。
おわり
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