
就活、婚活、転活、妊活……
世の中はいろいろな○○活動であふれているけれど、婚活ほど運要素が強い活動はないと思う。
たった1人の結婚相手を見つけるためにひたすらガチャを回し続けるような活動だ。
これは20代の平均的な女性である私が結婚を目指して奮闘する物語である。
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前回の話
ともやさんの好きな作家を聞いてみたものの、私はどの作家の作品も2~3作品しか読んだことがなく、ここからどう話を盛り上げていけば良いものか悩んだ。
「私、辻村深月さんの作品だと、『ツナグ』と『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』は読んだことがあります。
初めて読んだ辻村さんの作品が『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』だったんですけど、なかなか重くて…今思い出しても心がずーんとなります。
その後、『ツナグ』を読んだら、作風が全然違っていて驚きました。」
「よりによって『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』を読まれたんですか…
また、すごいのをチョイスされましたね。
辻村さんって人間のダークな感情を描くのが上手いんですよ。『ツナグ』の中でもちょっとそういう描写があったと思うんですけど…」
「へ~、そういう作家さんなんですね。他の作品も読んでみます。
ともやさんが辻村さんの作品で1番好きなのは何ですか?」
「『凍りのくじら』です。」
「『凍りのくじら』…?」
「はい、講談社文庫から出てるのでもしよければ是非。」
好きな作家のどういうところが素晴らしいか語ってくれるのを聞くのが楽しかった。
そして、どの出版社から発行されているのかスラッと言える辺り、本当に本が好きなんだろうな、というのが伝わってきた。
私の周りで、友人以外にこんな風に好きな作品のこと語ってくれる人っていたっけ?
そこから私たちは小さい頃どういう本を読んでいたか話をした。
お互いハリー・ポッター世代だったので、ハリー・ポッターの話で盛り上がった。
「私、人生で一番最初に映画館で観た映画が『ハリー・ポッターと賢者の石』だったんですよ!原作を読んで、映画を観に行くというのを毎年繰り返してました。」
「僕は映画は途中までしか観てないな…原作は全部読んだんですけど。」
「そうなんですか、私はファンタスティックビーストシリーズも観に行ってます。最近、『ダンブルドアの秘密』を観に行ったんですけど…
ダンブルドア先生が……なんか……うーん
いや、これは言わない方が良いのかな?」
「えっ、何だろう。すごく気になるな。」
わいわいと楽しく話していると、お店の人がやってきた。
「申し訳ございませんが、お席が1時間制ですので…」
はよ出てけということらしい。
ちらっと時計を確認すると、ちょうど1時間経過したところだった。
あっという間の1時間だった。
つづく
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