
就活、婚活、転活、妊活……
世の中はいろいろな○○活動であふれているけれど、婚活ほど運要素が強い活動はないと思う。
たった1人の結婚相手を見つけるためにひたすらガチャを回し続けるような活動だ。
これは20代の平均的な女性である私が結婚を目指して奮闘する物語である。
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前回までの話
私がマッチングアプリで初めてマッチングした人は、かなりの読書好きのようだった。
が、お互いに好きな作家や好きな作品は全く重なるところがなかった。
私が好きな作家は宮部みゆき、森見登美彦だが、ともやさんが好きな作家は辻村深月だった。
辻村深月といえば2作品くらいは読んだことがあったが、そこまで詳しいわけではない。
この当時、「タコピーの原罪」という漫画がかなり話題になっていて私も毎週追っていたのだけれど、ともやさんは読んだことがなかったらしい。
一方私はと言えば、ともやさんが好きな東京リベンジャーズや呪術廻戦は読んだことが無かったし、推しの子やSPY×FAMILYも軽く最初の方を読んだことがあるくらいだった。
いろいろ考えてこう返信した。
「タコピーは途中までは、鬱展開が続きます。
でも、最後はそれまでの展開から考えられないくらい、爽やかな終わり方で、私は結構好きです。
辻村深月さんの作品もいくつか読みました!
ツナグは映画も観たことがあります。
最近はハケンアニメ!が映画化されましたよね。
推しの子は絵柄がすごく可愛くて気になっています。」
「そうなんですね💡すごく面白そうですね!
僕も読んでみます!
辻村さんの作品を読んだことあるんですね💡
ツナグは原作も映画もいいですよね♪
ハケンアニメ!の映画がもうすぐ公開なので、すごく楽しみにしています(^^)
推しの子は絵も綺麗ですが、内容もすごく面白いのでおすすめです✨
ぺぶりぃなさんはお仕事はどんなことをされているんですか?」
「私は○○をしています。
ともやさんはどんなことをされているんですか?」
「そうなんですね💡
このようなお仕事をされている人の話をきいたことはないのですが、専門的知識を要する大変そうなお仕事ですね。
大学でも今のお仕事に関連する学問を研究されていたんですか?
僕は☆☆で●●として働いています。
一般の方にとってはあまり馴染みのない仕事だと思いますが💦」
この返信を見た瞬間、スマホ画面に向かって思わず「ええっ」と叫んでいた。(誇張表現ではなく。)
どのくらい衝撃的だったかというと、ずっと付き合っていた恋人に、「実は自分は某国のスパイなんだ。」と言われたくらいの衝撃だった。(←伝われ笑)
なぜそこまで私が驚いたかというと、ともやさんの職業というのがかなり特殊だったからだ。
ドラマや漫画などで取り上げられる機会があるため、認知度は高いが、実際にその職に就いている人はみたことがないし、普通に生きてたら関わる機会が無い、伝説の生き物みたいな存在だった。
事実、日本でその職業に就いている人は2000人弱しかいない超絶エリート職のようだった。
私は小さい頃から珍しいものや珍しい経験をするのが大好きで、地元からはあまり進学しない高校に進学してみたり、大学時代は珍しいかどうかという観点のみでバイトをしていた。
だからともやさんの職業についても興味津々で、もっと話を聞いてみたかった。
自分の好奇心の全てがともやさんに集中し、彼のことが頭から離れなくなった。
こうしてマッチングアプリを始めて2日目にして、私はともやさんに完全に心を奪われてしまったのだった。
つづく
これは【推しの子】がアニメ化する前、あんな終わり方を迎える前の話なのだ…