
就活、婚活、転活、妊活……
世の中はいろいろな○○活動であふれているけれど、婚活ほど運要素が強い活動はないと思う。
たった1人の結婚相手を見つけるためにひたすらガチャを回し続けるような活動だ。
これは20代の平均的な女性である私が結婚を目指して奮闘する物語である。
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知り合いにマッチングアプリをやっている話をすると、「マッチングアプリをやっていて危ない目に遭ったことはないの?」と、聞かれることが時々ある。
危ない目というのは人によって定義が異なるかもしれないが、ヤリモクや既婚者とマッチングしてしまったり、宗教やマルチの勧誘にあったりということを聞きたいのだろう。
その質問に対して私は「あるにはあるよ。」と答え、この男の話をするようにしている。
マッチングアプリを始めたばかりの私は片っ端から人気会員にいいねしていた。
某アプリでは人気順に男性を並べ替えることができ、その男はいつも上の方に君臨していた。
- 名前 世之介
- 年齢 34歳
- 身長 182cm
- 学歴 大学院卒
- 職業 会社員(コンサル)
- 年収 1000~1500万円
高収入、高身長のうえに、イケメンだったので、人気なのも納得という感じだった。
私がいいねを送って数時間後、世之介さんとのマッチングが成立した。
「マッチングありがとうございます!ぺぶりぃなです。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。ぺぶりぃなさんスタイルいいですね 何かやってるんですか?」
私は全身が写った写真を載せていた。
でも、水着や露出の多い服ではなく、ごく一般的なワンピースを着ている写真だったので、スタイルなんてわからんやろ、と思った。(そして別にスタイルは良くない…)
というより、初っ端からスタイルに言及する人ってなんか…
はっきり言ってキモい。
イケメンだろうが高収入だろうが、気持ち悪いものは気持ち悪い。
うえーと思いつつ、自分からいいねしたのだし、せっかくマッチングしたのでやり取りは続けてみた。
やり取りを続けてみたが、彼への印象は変わること無く、いかにもチャラそうでモテてきた感じの男性だった。
「出会いさえあれば、モテモテなんですけどねぇー」とか自分で言ってたし。
真面目な人より適度に遊んでいる男性の方が好き、という女性にはこういう人は堪らないんだろうけど、私はいまいち刺さらなかった。
その男は、過去の恋愛の話とか、好きな男性のタイプとか、そんな話しかしてこなかった。
私は仕事とか趣味の話の方が好きだったので、そんな話ばっかりか~と、つまらなかった。
「前の彼氏とはなんで別れたんですかー?」
「どういう人がタイプなんですか?」
「このアプリで誰かいい人いましたか?」
どういうふうに別れてたとしても、誰かいい人に出会っていたとしても、関係ないだろと思った。
逆にいい人がいたとして、
「はい、とってもすてきな人と出逢っちゃいました」と言うと思うか?
と心の中で毒づきつつ、
「いえ、まだアプリ始めたばかりなので、いいなと思っている人はいません。誰かに会ったりもしていないです。」(←大嘘。既に何人か会っていたし、このやり取りをしている時点でいいなと思っている人がいた。)
と返信した。
「ふーん、誰とも会ったことないんだ。よかったらオレ練習台になりましょうか。」
マッチングアプリで会おうと言われたら基本的には会ってみることをモットーとしていたし、実はこの1週間後、私は例のいいなと思っている人と会う約束をしていた。
本番の前の予行演習にはちょうど良いのかも…?
それに、この男は自ら練習台を名乗り出ているんだし、本当に練習台にしたって構わないよね。
「じゃあ、練習台になってください!」
こうして次の休みの日に、私は世之介さんとご飯に行くことになった。
次回、ヤリモク男と対面する。
ご期待ください。
つづく