
就活、婚活、転活、妊活……
世の中はいろいろな○○活動であふれているけれど、婚活ほど運要素が強い活動はないと思う。
たった1人の結婚相手を見つけるためにひたすらガチャを回し続けるような活動だ。
これは20代の平均的な女性である私が結婚を目指して奮闘する物語である。
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前回の話
パリピな歯科医あきらさんと会う日がやってきた。
あきらさんにとっては休日だが、平日のため私は出社していた。
休日であれば絶対に着ていく第一軍のワンピースがあったのだが、ノースリーブな上に、丈も若干短く、生地もちゃんとした、いかにも「この後予定あります」感満載で、オフィスに着ていくのはどうだろうと悩んだ。
いろいろ考えた挙げ句、無難にノースリーブの水色のワンピースのうえに白い薄手のカーディガンを着ていった。
あきらさんと私の住んでいる場所は少し離れていたので、お互いの中間地点で会うことになっていた。
お店はあきらさんが個室居酒屋を予約してくれていた。
少し早めに退社してお店に向かうと、乗り換えがスムーズにできたせいか早く到着してしまった。
商業ビルの中のお店だったので、ビルの中のお手洗いでメイクを直したり、服装を再確認して時間を潰した。
そんなことをしているうちにちょうどいい時間になったのでお店の前に移動し、待っていると、1人の男性がやってきた。
「ぺぶりぃなさんですか?」
そう声をかけてきた男性は、プロフィール写真と寸分違わずかわいらしい顔立ちをしていた。
「自分はプロフィール写真とは大分違います」と言っていたので別人が来たらどうしようと思ってたのだが、なんでそんなことを言ったのか分からないレベルでプロフィール写真そのもののという感じだった。
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お店に入り飲み物を注文した。
お酒が弱いことに加えて、アプリで会う初対面の人とお酒を飲むのが怖かったので、ソフトドリンクを注文した。
「あれ、ぺぶりぃなさん飲まないの?」
「はい、明日も仕事なので…今日はソフトドリンクにします。」
あきらさんはビール、私はウーロン茶を飲みながら自己紹介を兼ねて家族や仕事の話、マッチングアプリを始めた経緯などを話した。
「ぺぶりぃなさんはどうしてマッチングアプリを始めたの?」
「私は昔から2X歳までに結婚したいなと思っていまして。でも、彼氏もいないし、職場で出会いもなくて、アプリでいい出会いがないかなと思って始めました。」
「あきらさんはどういうきっかけでマッチングアプリを始めたんですか?」
「僕には兄と姉がいて、どちらも結婚して子どもがいるんだけど、甥っ子や姪っ子がめちゃくちゃかわいくて…自分も結婚して子どもがほしいなと思うようになったんだよ」
「私も子どもが好きなのですごく気持ちが分かります。自分の甥っ子や姪っ子だったら特別にかわいいですよね!」
「そうなんだよ~。会うたびにおもちゃとかお菓子とか買ってあげるから兄や姉に『そんなにいろいろ買わないで!』って注意されちゃうんだよ。」
プロフィールやアプリでのやりとりの印象からはパリピ過ぎて合わないかも?と思っていたあきらさんだったが、実際はとても話しやすく、面白く、いい意味で裏切られた。
「いろいろアプリがある中でどうしてこのアプリを使っているの?」
私(とあきらさん)が使っているのは、無料会員だとメッセージのやりとりができない、男女ともに課金が必須の婚活向けアプリだった。
マッチングアプリはそれはそれはたくさん種類があり、婚活向けのアプリ、もう少しライトな恋活向けのアプリ、出会い系のアプリとアプリによって出会いの方向性が大分違っていた。
あとは男女とも無料のアプリ、男性だけ有料のアプリ、男女ともに有料のアプリと課金の形式も3パターンほどある。
男性は有料で女性は無料というアプリが多い中、なぜ女性である私がわざわざ有料アプリを使っているのか疑問に思ったようだった。
「それはですね…」
一応私もテキトーにアプリを始めたわけではなく、ある考えの下、その有料アプリを使っていた。
つづく
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